頭痛
頭痛は誰もが経験する身近な症状ですが、その種類や原因は多岐にわたり、適切な見極めが重要です。
概要
頭痛は、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの「一次性頭痛」と、くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・髄膜炎などほかの疾患が原因となる「二次性頭痛」に大きく分けられます。一次性頭痛が大半を占める一方で、二次性頭痛のなかには命に関わるものも含まれるため、これまでに経験したことのない強い頭痛や、いつもと違う性質の頭痛に気づいたときには注意が必要です。日本国内では、片頭痛だけでも約840万人、緊張型頭痛は約2,200万人が経験するとされ、慢性的に悩む方が少なくありません(日本頭痛学会)。
主な分類
片頭痛
片側のこめかみや目の奥に、脈打つような痛みが4〜72時間続きます。吐き気・嘔吐、光や音への過敏を伴うことが多く、動くと悪化する傾向があります。発作前にギザギザの光が見える「閃輝暗点」などの前兆を伴うタイプもあります。
緊張型頭痛
もっとも頻度の高い頭痛。後頭部から首にかけて締めつけられるような圧迫感が、数十分から数日にわたり続きます。デスクワークでの長時間の同一姿勢、精神的ストレス、肩こり、眼精疲労などが背景にあるとされます。
群発頭痛
片側の目の奥や側頭部に、激しい痛みが15分〜3時間続き、一定期間に集中して起こります。涙・鼻水・結膜充血など自律神経症状を伴うことが特徴で、男性に多くみられます。
薬物乱用頭痛
鎮痛薬を月に10日以上、または特定の薬を月15日以上服用する状態が3か月以上続くと生じうる慢性頭痛。元の頭痛がかえって悪化することがあり、薬の整理が必要です。
二次性頭痛(注意)
くも膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳腫瘍、椎骨動脈解離、未破裂脳動脈瘤、緑内障など、ほかの疾患が原因となる頭痛。一次性頭痛と異なり、原因疾患への対応が必要です。
このような症状はすぐに受診を
- 突然始まる「これまで経験したことのない」激しい頭痛
- 発熱・項部(うなじ)のこわばりを伴う
- 意識がもうろうとする、けいれんを伴う
- 麻痺・しびれ・言葉が出にくいなどの神経症状を伴う
- 50歳以降になって初めて起こる頭痛
- 頭部を打った後の頭痛
- 妊娠中・産後の新規の頭痛
- 鎮痛薬を月10日以上服用している
- 日に日に強くなる、夜間や早朝に強い
※ 上記に該当する症状がある場合は、ためらわずに救急要請(119)または近隣の救急対応医療機関の受診をお願いいたします。
受診の目安
「いつもと違う頭痛」「これまで経験したことのない頭痛」「我慢できないほど強い頭痛」が出たときは、ためらわずに医療機関を受診してください。突然発症の激しい頭痛、麻痺・意識障害を伴う頭痛は救急受診(救急車要請)が必要です。慢性的な頭痛で日常生活に支障が出ている場合や、市販の鎮痛薬の使用頻度が増えてきた場合も、一度ご相談ください。
検査・診断の概要
問診で頭痛の性質・持続時間・頻度・誘因・随伴症状などを詳しくお伺いします。必要に応じて、脳のMRI・MRA検査で脳出血・脳梗塞・脳動脈瘤・脳腫瘍などの二次性頭痛の有無を確認します。診察・検査結果をもとに頭痛のタイプを見極め、適切な治療と再発予防の方針をご提案します。
当院の見解・診療方針
本症状に対する当院独自の診療方針・治療オプションは、開院に向けて院長のレビューを経たうえで掲載いたします。診察や検査の流れ、初診時のご案内については「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。
出典・参考
※ 本ページの記述は、上記公的ソースおよび学会ガイドラインに基づく一般的な医学情報です。個別の症状や治療方針については、必ず医師の診察を受けてご相談ください。